新型コロナウイルス感染クラスターにおけるウイルス学的解析
ならびにSARS-CoV-2特異的中和抗体の経時的推移

研究代表者
石崎 有澄美
所属・役職
医薬保健研究域 医学系 准教授
研究分野
国際保健学/ウイルス感染症制御学
プロジェクトメンバー
石崎 有澄美 (医薬保健研究域 医学系 准教授)
市村 宏 (医薬保健研究域 医学系 教授)
中村 裕之 (医薬保健研究域 医学系 教授)
原 章規 (医薬保健研究域 医学系 准教授)
吉田 栄人 (医薬保健研究域 薬学系 教授)

研究の概要

 本研究では、石川県で発生した新型コロナウイルス感染症のクラスターにおいて、(1)新型コロナウイルス感染症の原因ウイルスであるSARS-CoV-2 の感染伝搬経路の解明、(2)新型コロナウイルス感染者と濃厚接触者接触者における抗SARS-CoV-2抗体の測定、(3)抗SARS-CoV-2抗体陽性者におけるSARS-CoV-2特異的中和抗体価の測定とその経時的推移の解明、を行います。

想定される研究成果

 本研究の結果は、石川県の新型コロナウイルス感染症のクラスターにおけるSARS-CoV-2 感染伝搬経路の解明につながります。また濃厚接触者のうち、ウイルス遺伝子検査(RT-PCR)は陰性であったものの、実際は新型コロナウイルス感染症に感染していた者が存在するかどうかを明らかにすることは、クラスター予防対策の改善につながります。感染既往者でのSARS-CoV-2 特異的中和抗体獲得の有無と中和抗体価の経時的な推移を明らかにすることにより、再感染のリスクの推定が可能になるとともに、SARS-CoV-2 に対するワクチン開発に必要な情報が得られます。